分断と孤立
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、DV、児童虐待、自殺の増加など社会的孤立の問題が深刻化しています。特に小中高生や大学生の去年の自殺者数は1039人と、1978年の統計開始以降過去最多となっています。悲しいことです。
佐々木正美先生は「精神的トラブルの主な要因は、人間関係によることが多い」と語られていました。
社会的孤立、そして分断。
社会的というと漠然としてしまいますが、その小単位は家庭、それを構成する家族になりますね。
中央大学の宮本太郎教授は「(孤立の背景において)一番大きいのは、人間関係の希薄化」と言われています。解消に向けた手立てのあり方を「その人が認められていると感じ、自己肯定感を高めることができるつながりこそ大事」だと。
エリクソンは人間の成熟モデルをライフサイクルとし、図式化しています。そして晩年に至って老年期の課題「統合性」からさかのぼり、幼児期の課題「基本的信頼感」をみるよう促しました。
子育て協会ではエリクソンの成熟モデル、発達課題を富士山の登頂図にしておりますが、人間の成熟の基盤は「基本的信頼感」「自己肯定感」があって、「希望」という基軸がしっかりするのだろうと思います。
今、ミヒャエル・エンデの『モモ』が読み返され共感を呼んでいるそうです。
時間を奪われている現状が時間どろぼう・灰色の男に重なるのでしょう。私たちひとりひとりがモモになるとき、そんな気がしてなりません。
まずは家族の絆だけは感染させないよう、大切にしていきたいですね。
佐々木正美先生は「精神的トラブルの主な要因は、人間関係によることが多い」と語られていました。
社会的孤立、そして分断。
社会的というと漠然としてしまいますが、その小単位は家庭、それを構成する家族になりますね。
中央大学の宮本太郎教授は「(孤立の背景において)一番大きいのは、人間関係の希薄化」と言われています。解消に向けた手立てのあり方を「その人が認められていると感じ、自己肯定感を高めることができるつながりこそ大事」だと。
エリクソンは人間の成熟モデルをライフサイクルとし、図式化しています。そして晩年に至って老年期の課題「統合性」からさかのぼり、幼児期の課題「基本的信頼感」をみるよう促しました。
子育て協会ではエリクソンの成熟モデル、発達課題を富士山の登頂図にしておりますが、人間の成熟の基盤は「基本的信頼感」「自己肯定感」があって、「希望」という基軸がしっかりするのだろうと思います。
今、ミヒャエル・エンデの『モモ』が読み返され共感を呼んでいるそうです。
時間を奪われている現状が時間どろぼう・灰色の男に重なるのでしょう。私たちひとりひとりがモモになるとき、そんな気がしてなりません。
まずは家族の絆だけは感染させないよう、大切にしていきたいですね。
