『佐々木ノート』から

たまたま小学生のお子さんと話す機会がありました。夏休みは楽しい? 
「うーん、学校の方がいいかなぁ。友だちと遊べるから」
友だちと遊べない夏休み。気の毒な時代になりました。『佐々木ノート』から育てるヒントと子ども愛を得たいと思います。

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大学では入学偏差値が高い大学の自殺ないし自殺未遂者の割合が高いのです。もちろん入学偏差値の高い大学で生き生きと生活している人もいますが、自殺ないし自殺未遂者の割合が増加しているのも事実です。生きる希望とは与えるものではないのです。受験も無理のない範囲内で勉強をされるならいいでしょうが、勉強しすぎないことです。

何が1番大切か、人は友達との関係を失ってしまうと希望を持てなくなるのです。良い学校に入れば、そこで夢や希望を持てるようになると思う人がいます。これは大きな誤解です。子どもというのは夢や希望をずっと持ち続けるのです。それが途絶えてしまったら、そこから再点火するのはどれだけ大変なことでしょう。楽に偏差値の高い学校に入学されるならそれはよろしいでしょうが、大変な苦労をしなければならない学校へは入らない方が良いでしょう。

子どもに必要なのは友達との関係です。それを上手に与えることです。小さなお子さんであれば、保護者の目が必要になるかもしれませんから我が家へいらっしゃいとか、そちらへお邪魔させていただきます、というような関係があると良いですし、園を選ぶには勉強よりも遊びを大切にしている園を選ぶと良いでしょう。友達との関係を大切に育てるべきなのです。


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続・佐々木ノートから

不定期で佐々木正美先生のメッセージを掲載します。

育児ストレス、育児不安、育児に苛立ちなどを感じていれば、子どもはお母さんと一緒にいることがストレスになります。片方だけがストレスで片方は喜んでいる関係などないのです。
生徒から学ぶことができる教師は教えることができる。患者から与えられている恩恵に感謝のできる治療者だけが、患者から感謝されるような治療ができるのです。自分の子どもと一緒にいることが幸福であれば、お子さんもお母さんと一緒にいることが幸福と感じます。それが“居場所”があるということです。
幸福ではない不幸な例が、僕には“居場所”がなかったということです。お前がいるからお父さんお母さんは不幸せだとは言わなかったでしょうが、お父さんは「こうなってくれたらうれしいな」、お母さんは「ああなって欲しいな」と言い続けた結果、子どもは自分の居場所を失ったのです。
「子どもがいるだけで幸福だ」と感じながら小さいころから育てて、人間関係の中に自分の価値を知らせてあげましょう。価値を知って初めて、子どもは自分の価値を磨けるのです。

社会に出ていくためには人間関係を身につけないと、せっかくの能力を生かすことができません。人間関係の中に力を発揮する場はあるのです。

(『続・佐々木正美ノート 子どもを幸福に育てる家庭』より)

佐々木ノートから

不定期で佐々木正美先生のメッセージを掲載してまいります。

「子どもに限りませんが、人間というものは、自分で自分のことを好きになれないんです。人間って不思議なものです。自分で自分を作れない、自分で自分のイメージを持てないんです。人から好きになってもらわなければいけないんです。人から好きになってもらわなければ、人間は自分で自分のことが好きになれないんですね。不思議でしょう。人間ってそのように相互関係の中で生きているんです。
子どもは幼ければ幼いほど、1番好きになってほしい人はお母さんだと思います。お腹の中にいる時からの付き合いですから。お母さんから好きになってもらえると、子どもは自分を好きになれます。生き生きしていきます。本当ですから。今よりももっと好きになってあげると、すぐにわかります。あぁ、この子はこんなに生き生きする、元気が出る、ということがわかります」
(『佐々木ノート No.43 自分が好きですか?』より)



新型コロナによる社会の孤立と分断は、家族関係に影響を与えているとの報告があります。
子どもはかわいがられると、いい子になります。
一方で、親の期待に沿ういい子になると子どもをかわいがる人がいます。それは愛情ではなく、大人の自己愛です。
佐々木先生のメッセージが身に染みます。
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WEB佐々木正美研究会 vol.7

佐々木正美研究会運営メンバーによる「私と佐々木先生」第7弾を掲載いたします。
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「私と佐々木正美先生」
有薗由希子

佐々木正美先生のお考えをもとに保育を実践している幼稚園に就職できたことが、私にとっての佐々木先生との初めての出会いでした。新任の頃から講演会やセミナーに通い、幼稚園の子どもたちに対しての保育に生かせるよう学んできました。悩んだ時にはいつも佐々木先生の本を読んだり、先輩の先生方に相談したり、その時々で自身の言動を振り返ることができました。身近に佐々木先生を感じることができたのは、先輩の先生方のおかげだなあといつも感謝しています。

結婚前から佐々木正美先生の勉強をさせてもらえていたおかげで、息子たちに対しても佐々木流子育てを実践することができました。息子のひとりは今、教員を目指して勉強中です。ある時その息子と、先生になれたらどんなことをしたいかなどの話しをすることがありました。その中で息子は「こんな生徒になって欲しいっていろいろ生徒に求める前に、生徒がどんな先生を望んでいるかをいつも考えられるような先生になりたいなあ」と話してくれました。それを聞いて私は、佐々木先生が教えてくださっていたお言葉を思い出しました。
『子育てで大事なことは「子どもが喜ぶこと、望むこと」をしてあげること、そしてそのことを「自分自身の喜び」とすることです』
息子にもこのような思いが伝わっているのだと嬉しく思ったひとときでした。  

これからも佐々木正美先生のお考えをみんなで学び合い、目の前の子どもたちに最善をつくしていきたいと思います。

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WEB佐々木正美研究会 vol.6

佐々木正美研究会運営メンバーによる「私と佐々木先生」第6弾を掲載いたします。
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「私と佐々木正美先生」
岸本圭子

念願の幼稚園教諭の職に就いた年の5月だったと思います。先輩教諭からのお誘いで佐々木正美先生の講演会に行きました。それが佐々木先生との出会いでした。35年前のことです。
あれから、できる限り先生の勉強会へ通い、日々の自分の言動を見直し、子どもや保護者への関わりをたくさん学んできました。
 
若かったころは、外れた行動をする子や我が子に関心がないような保護者の態度に、「何で?」「どうして?」との思いが強かったように思います。しかし年齢を重ねるごとに、佐々木先生の仰っていたことが実感できるようになりました。

「そのままでいいんだよ」。
丸ごとの自分を受け止めてもらえたという安心感は、子どもも保護者も「信頼」という態度を寄せてくれます。その信頼関係が子どもの成長に繋がります。子どもにも保護者にも「そのまんまでいいんだよ…」という、安心できる存在としての関わりからすべてが始まるということを実感しました。
 
今は、保育者養成校で保育者の卵学生と関わっています。学生にも「そのままでいいんだよ」というメッセージを送りながら過ごしています。そして受け止めてもらえたと実感した学生が保育者になった時、子どもや保護者に「そのまんまでいいんだよ」という思いで関わることができたなら、自分が佐々木先生を学んだ意味があると思っています。

微力ではありますが、これからも未来の保育者に「佐々木正美先生に教えていただいたこと」を伝え、安心感や信頼感の得られる保育者が育つよう、養成に関わりたいと思います。
佐々木先生との出会いに、本当に感謝です。

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子育て協会

顧問:佐々木正美(精神科医)
代表:杉浦正明
「子どもの健全育成」「子育て家庭の支援 」「教育・保育者の研修・育成」「子どもが育つ地域社会づくり」を目的に活動、幅広い子育て支援・家族支援を行っています。本ブログでは、子育て協会からのお知らせや佐々木正美先生の書籍などをご紹介しています。

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