児童虐待 その2

前回紹介の『児童虐待』(佐々木正美著/子育て協会発行)を再読された方々から、多くの感想が寄せられています。みなさん一様に先生の鋭い洞察に感嘆しておられます。さっそくB保育園から本書を使った勉強会のお誘いを受けました。

『児童虐待 ~大人の心が見える本~』(佐々木正美著/子育て協会発行)より、今回も一部抜粋してご紹介します。

子どもを虐待してしまうくらいなら、どうして子どもを手放してくれないかと思うのですが、手放せないのです。その子どもから愛が欲しいのです。児童相談所の人が、「あなたは、今は育児をするのが無理ですから、私たちに子どもを預からせて下さい」と言っても、なかなか子どもを渡してくれません。渡してくれないから不幸が起こるのです。
-中略-
そしてもう少し大きくなると、親をかばってくれるのです。児童相談所の人が訪問しても「いいママです」と言ってくれるのです。子どもも親の愛情が無性に欲しくなっています。ですから親は子どもを離せませんし、子どもも親から離れられない。


「家庭が大事」という佐々木正美先生の言葉を道しるべに、協会は子育て支援を深化させてまいります。みなさまとともに。

児童虐待

連日の虐待報道に、心が痛まない日はありません。小4女児の失望はいかほどだったことでしょう。
「子どもは大人になりたがっている」という佐々木正美先生の言葉を思い出します。
繰り返される児童虐待。防止の核心はいったい何なのか。子育て協会は長年、子どもの問題に取り組むなかで、ことあるごとに佐々木先生から解決の方途を伺ってきました。佐々木先生はズバリ言われます。「父親をサポートすることだ」。

『児童虐待 ~大人の心が見える本~』(佐々木正美著/子育て協会発行)より一部を抜粋してご紹介します。

子どもを虐待してしまう親が、自分が子どもの時に虐待を受けたことが多いことは事実です。子どもの悲しみがわかるでしょうに、と一般の人が素朴に考えることもよくわかります。けれども、親から虐待されながら育って来た人というのは、愛されたいという感情が人一倍強いのです。愛されて来た人には到底わからないほど、愛を渇望しているのです。それは愛されて来なかったからです。

『児童虐待』『子どもの心が見える本』は、さまざまな問題解決の道しるべが明かされています。両書をお持ちの方には、ぜひ再読をお勧めします。
子どもたちの笑顔あふれる家庭、地域社会でありたいと思います。

犯罪者の心理

「人を殺してしまう人は自分を殺しているのです。自分を否定してしまっているのです。親から否定されれば希望はもてません」(『優しさを語る』子育て協会刊行)
犯罪者の心理を解析する佐々木正美先生の言葉です。佐世保市、札幌市と女子高校生による殺人事件が続きました。どうして同級生を、母親、祖母を殺めてしまうのでしょう。以前、佐々木先生がこう言われたことがあります。「こうした事件は、その家庭だけの特別なことではないのです。いまやどの家庭にも起こりうる、そう考えなければいけないと思います」。幸福の実感は家族とともにあってこそ大きいといわれます。乳幼児期の子どもの幸福感について考えさせられます。不幸な事件が無くなることを祈るばかりです。

受験

この時期、受験生をお持ちのご家庭は大変なことでしょう。どうかお疲れになりませんよう、お過ごし下さい。
受験に関して佐々木正美先生が、こんなことを言われたことがあります。

◆受験に関して
努力しなければ入れない学校に無理して入学しても、あとが大変でしょう。学校生活にいきいきしている子ども達をみていると、だいたい成績が平均的、中くらいです。努力は大事ですが、無理な受験は気をつけなければいけません。

◆平均について
血圧や体重を考えたら平均は努力だということがわかるでしょう。


保護者の皆さま、ご参考にどうぞ。

ワンポイントアドバイス

今日は子育てワンポイントアドバイスをひとつ。
先週、佐々木正美先生にお聞きしました。
子どもたちへひとつだけメッセージを伝えるとしたら?

「友だちを大切に、友だちから大切にされる子に」

先生は即座に答えられました。昨今の無差別傷害事件を思うと、人間関係を身に付ける大切さを教えられます。
子育て協会

顧問:佐々木正美(精神科医)
代表:杉浦正明
「子どもの健全育成」「子育て家庭の支援 」「教育・保育者の研修・育成」「子どもが育つ地域社会づくり」を目的に活動、幅広い子育て支援・家族支援を行っています。本ブログでは、子育て協会からのお知らせや佐々木正美先生の書籍などをご紹介しています。

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